仕組みHow it works
■ 成果とプロセス両軸の評価「成果」だけではなく、「プロセス」も重視する
キーエンスの評価制度は、成果主義ではなく、成果と同様にプロセスも重視しています。成果とそのプロセスの因果関係を明確に示し、「良いプロセスによって、良い成果をあげた人」を高く評価する制度を導入しています。また、会社にとってプラスとなる「良いプロセスを全社に共有すること」も、この評価の基準に含まれているため、一人で成果をあげるだけではなく、会社全体で成果を最大化しようという意識につながっています。
■ OJTを軸にした育成制度【営業職】入社半年後から、自分で考えて実践できる
キーエンスの営業職では、「テリトリー制」を導入しています。テリトリー制とは、一人の営業担当が一定の地域を担当し、そのエリアのマーケット分析から戦略立案、実行に至るまで、すべてを任される仕組みです。入社して半年後から自分のテリトリーを任されますので、責任は大きいですが、自らが考えて行動することで成果や成長につなげられ、大きなやりがいや達成感を味わうことができます。
営業職におけるOJT育成の例
- 営業ロールプレイング
- 社員同士で提案する側と提案を受ける側に分かれ、模擬営業をする育成手法。
- 外出・出張報告
- お客様への訪問前に先輩社員と「事前シミュレーション」を実施し、訪問後の結果報告で課題を明確にし成長を促す。
- 営業同行
- ① 先輩社員の営業に同行して学ぶ。
② 先輩社員に同行してもらい営業アドバイスをしてもらう。
■ OJTを軸にした育成制度【開発職】少数精鋭で商品開発に取り組める
開発プロジェクトチームは、数名から十数名の少人数で構成されます。全員が商品企画の段階からプロジェクトに参画するため、経歴の長短を問わず自分の意見が反映されやすく、商品に対する影響度も非常に大きくなります。「この商品は自分がつくった」「自分のアイデアでお客様に貢献できた」、そういった実感が得やすい開発環境でプロジェクトが進められています。
開発職におけるOJT育成の例
- プロジェクト担当
- 最短入社2か月で開発プロジェクトに参加。商品開発の一部を任される。
- フォローアップ勉強会
- 豊富な経験を持つ先輩からその技術を学ぶ。
- パーソナルコーチ
- 先輩社員からマンツーマンで仕事全般のサポートを受ける。
■ MDP制度、CDP制度キャリアステップを支援する制度
キーエンスでは、社員の視野を広げること、あるいは、新たな能力を開発することを目的として、さまざまな制度を設けています。
Management Development ProgramMDP制度
一定期間、責任者としての業務を任せ、次期リーダーを養成する研修制度。責任者としての仕事を任されることで視野が広がります。また、一人ひとりの成長によってリーダー候補の層が厚くなり、組織の活性化にもつながっています。
Career Development ProgramCDP制度
所属籍はそのままで、一定期間他のセクションに移って業務を経験する制度。専門外の多彩な仕事を体験することで、広い視野の養成と新たな能力開発を促します。最近では、海外現地法人に赴任する「海外CDP」の実施も増えています。