KEYENCE RECRUITING

社員を知る

DIALOGUE #02 開発OJTリーダー×若手対談

キーエンスの商品は約7割が世界初・業界初の機能を備えています。
それを実現できるのは、未経験の分野にも躊躇せずにチャレンジする風土と、関係者が積極的に意見を発信し、衆知が集まる環境があること。
入社2年目の山崎さんはどのように成長しているのか、OJTリーダーの今井さんと共に語ってもらいました。

※内容は取材当時のものです

OJTリーダー
2013年入社

今井 良輔

入社後はマイクロスコープ事業部・商品開発グループに所属し、これまで顕微鏡や測定器など多数の商品を開発。思い出深いエピソードは、中国で光学ユニット開発の立ち上げを経験したこと。当時は年間100日程度中国に出張し、設計からモノづくりの現場まで全てを経験した。豊富な知見を活かして2023年からOJTリーダーに就任。自身にとって山崎さんが初めてのOJT対象者となった。

若手
2023年入社

山崎 拓也

高校で軽音部に所属し、その頃からヘッドホンを自作するようになる。大学では飛行機などに使う金属材料を研究。就活ではヘッドホンを作るか、多様な商品開発に挑むか悩んだ結果、「売れる商品、役立つ商品を手掛けた方が楽しそう」と結論を出し、エンジニアとして最も成長できそうだったキーエンスに入社した。

DIALOGUE 00 イントロ 二人の関係について

マイクロスコープは製造業の外観検査などで使われる商品です。私も大学で金属材料について研究していた頃、サンプルが実験前後で変化する様子をキーエンスのマイクロスコープで観察していました。商品に馴染みがあったので配属先はマイクロスコープ事業部を希望し、その希望が叶って今井さんと同じチームで働いています。

山崎

配属が決まる前に何人かの新入社員と面談し、研修の様子も見学しました。そこで山崎さんは考え続ける姿勢を示していて、「同じチームで働きたい」と思ったのが第一印象です。

今井

DIALOGUE 01 成長できる仕組み 新しいことを学ぶのは若手だけではない。

キーエンスの新商品の70%は世界初・業界初の機能や特徴を備えています。開発職は新しい商品を作る仕事なので、知らないことを身に付けることは社歴を重ねた社員も普通に行っています。私も5年目になって初めて光学関連の技術を扱いました。学ぼうとする人を有識者が自然に支援する風土があると感じます。

今井

私は、大学でマイクロスコープを使ってはいましたが専門的に学んでいたわけではないので、入社後は商品に触れながら光学の基礎知識を学ぶところからのスタートでした。テキストを読んで問題を解き、フィードバックをもらう。わからないことがあれば質問ノートで聞く。知識のほぼ全てを今井さんから教わりましたし、いろいろなアドバイスをいただきました。

山崎

学んで使う。実践を通すから自分のものになる。

エンジニアとして商品開発に取り組む上で大切になるのは理論です。これはやはり教科書で学ぶしかありません。でも、教科書だけに頼るとわかったつもりになってしまう。商品の実物を見て気付くことも多いですし、座学と実務を通して私自身の成功体験や失敗体験も話すことで山崎さんのスキルアップを促したいと思っていました。

今井

最初に光学デバイスの性能評価を担当した際には業務の中で必要な知見を習得する機会を作ってくれてとても助かりました。使うために学び、学んだことを実際に使う。この繰り返しでスキルが身に付いてゆきました。社内の自己研鑽プログラムを活用できたのも良かったです。

山崎

実は難しい、社会人としての仕事の進め方。

仕事の進め方や社会人としての心構えもOJTで教えてもらいました。

山崎

大学の研究室では基本的に教授と1対1で研究を進めます。でも、会社には企画・開発から販売につながる大きな目的と、ゴールまでのスケジュールがある。これが大学の研究と会社の商品開発における大きな違いで、このことを念頭において開発を進めることが会社への貢献になります。

今井

報告・連絡・相談の意識も入社後に身に付きました。大学では自分の研究という意識が強く、良いと思ったことはまずやってみて、ある程度良い結果が出てから教授に報告するという意識でした。そのため、入社当初は周囲に確認を取らずに進めた結果、良かれと思ってやったことが二度手間になることも度々ありました。

山崎

気になる現象を見つけると、関心を持って調べられることは山崎さんの強みです。しかし、プロジェクトの目的からズレた関心からは成果は生まれません。逆に、目的を正しく把握していれば、開発する上で本当に大切なことに気が付くようになります。このことは、山崎さんにきちんと理解してもらえるように繰り返し説明しました。最近は「関心のセンス」が良くなったと感じます。

今井

現在は振動に関する新商品の開発を担当していますが、これまで教わったことを活かしながら開発業務に取り組んでいます。商品として販売する以上は性能を上げるだけではなく、それがセールスポイントにつながらなければなりません。プロジェクトの目的を意識するようになりました。

山崎

DIALOGUE 02 衆知が集まる環境 「さん付け」で呼び合うフラットな職場。

キーエンスに入社して驚いたことの1つが、その風土です。フラットな環境とは聞いていましたが、年齢や役職に関わらず誰に対しても「さん付け」で呼び、丁寧語で話し、ここまで徹底されているとは知りませんでした。

山崎

フラットなのはより良い商品をお客様に届けるために、衆知を集めることに本気で取り組んでいるからです。新入社員も自分が正しいと思うことを気兼ねなく主張でき、それが商品のことを考え抜いた発言であれば支持され採用される。私が入社した時からこの風土は全く変わりません。

今井

目的が一致しているから意見を言いたくなる。

まだ入社2年目ですが、筐体の構造設計を担当した際は自分で部品の形状を決め、強度や防振性を考えました。お客様が求めていることをしっかり伝えられるので、「こうした方がもっと良くなるはず」と思うアイデアを生み出せて商品に採用されました。自分が設計したモノを世の中に出すことができて本当に嬉しかったです。

山崎

最小の資本と人で最大の付加価値を上げることを目指すキーエンスでは、開発のプロジェクトチームも数名から十数名の少人数です。だからこそ商品企画の段階から参画でき、若手のうちから商品づくりに自分の意見を反映できる。商品に対して影響力を発揮しやすいので、「この商品は自分がつくった」「自分のアイデアでお客様に貢献できた、売上を伸ばせた」と実感できるのだと思います。

今井

DIALOGUE 03 就活生に向けて 学生の皆さんへのメッセージ

私は就職活動の最後の会社選びの際に、興味があった音響メーカーに行くか、それとも様々な商品を扱うキーエンスで働くか悩みました。考えた末に行き着いたのは、「自分の拘りをしっかり評価される仕事がしたい」ということです。キーエンスは、お客様の困りごとを熟知した世界中の営業担当が、開発担当が拘ったポイントをしっかり説明して販売してくれます。大口の案件が決まれば購入の決め手になったポイントがフィードバックされますし、逆に至らない点について指摘を頂くこともあります。このような臨場感のある環境に惹かれて、最終的にキーエンスを選びました。

これまで今井さんのもとで社会人としての経験を積む中で「様々な商品を作れるエンジニアになりたい」に思うようになりましたし、キーエンスならそれが可能だと思っています。もし私と同じような理由で悩んでいる就活生がいたら、「何を作るか」と共に「どのように販売される商品か」「どれほど世の中の役に立つ商品か」という観点も会社選びの軸に加えてみてください。

山崎

毎年思うことですが、キーエンスに入社される方は皆さん魅力的だと思います。私がそう感じる人とは、仕事に夢中になれる人です。商品開発では時に困難な状況に陥り、特にマイクロスコープ事業部の商品開発では難解な物理現象と向き合うこともあります。でも、決して諦めず「何とか解決しよう」と夢中になって取り組める人と一緒に働きたいと思っています。

キーエンスはさまざまな商品を開発しているので、興味を持てる仕事が沢山あると思います。学生時代のイメージ通りの仕事を担当するとは限りませんが、1人ひとりの希望を聞いて開発プロジェクトをマッチングしていますし、目の前の仕事に取り組むうちに興味が湧いてくるのも事実です。また、何事にも真面目に取り組む姿勢は周囲からの信頼獲得につながります。一つひとつの仕事に夢中になり、スキルを高め、理想を実現してください。みなさんと一緒に働ける日を楽しみにしています。

今井