TALK 1
キーエンスのリアル
やるべきことが明確。
だから夢中で
仕事に取り組める。
田中
入社前、キーエンスは、ハードワークかつ、優秀で体力のある人ばかり、なんとなく“すごい”会社というイメージを持っていました。
幡野
確かに、外部の方からはハードワークのイメージを持たれていることが多いですよね。中田さんが入社した20年前のキーエンスの雰囲気はどうでしたか?
中田
今とそんなに変わらず、やっぱり就活中、「大変忙しい会社」という噂は聞こえてきました。それでもキーエンスを選んだのは、当時の人事の方から「キーエンスに来たら、“できるできた人”、つまり、できる人になれるし、また、できる人になることで、できた人になれる」と聞いて、それならチャレンジしてみたいと思ったからなんです。
田中
入ってみたら、“すごい”というより、良い意味で“普通”の会社だなと。当たり前にやるべきことを着実にやっている印象で、みんな真剣にものづくりを楽しんでいて、とにかく雰囲気がいいと思いました。
幡野
同感です。その中で驚いたのは、入社直後から“やるべきこと”を決める過程に主体的に関わらせてくれたこと。新入社員としてはハードルが高めでしたが、責任者や先輩がやるべきことの意味合いから説明してくれて、それに対して「どうしたいの?」と私の意見を聞いてくれて。一方的に押し付けられるような理不尽さはないので、納得してモチベーション高く仕事に取り組むことができるんですよね。
中田
私も理不尽なことを要求された記憶はないですね。いちいち腑に落ちるので、やらなければ始まらないだろうと思っていた。でも、言われたことをそのままやっているだけでは、普通の結果しか出ないんですよね。責任者がアドバイスしてくれたことに対して、自分がどれだけ工夫を重ねていけるかが、大きな成果や自身の成長につながっていくという感じではないかな。
田中
私が配属されてすぐ思ったのは、徹底的に自分の意見を考えてから発言しないといけないということです。絶対、「どう思っているの?」と聞かれますから。それに、自分の考えを持った上で発言すると、さらにもう一段深いアドバイスがもらえるから自分の成長にもつながります。
幡野
ところで、中田さんの若手営業時代はどんな感じだったのでしょう?
中田
正直、入社当初はすごく成績が悪かったんですよ。責任者から「もっと本気になって仕事に取り組んでみろ」と言われたほど。もちろんその厳しさの裏には、責任者のメンバーに対する愛情があったのですが(苦笑)。そこで、できる限りの全力で仕事に取り組んでいたのかと見つめ直した時、確かにまだ自分は全力を出し尽くしてないと思ったんです。その後は先輩が電話しているのを横で聞いて、そのトークを完コピして自分の営業に活かすなど、ありとあらゆることを試しては修正して。そして結果が出はじめたら面白くなって、気づいたら力が付いてました。
幡野
そういえば私も2年目に責任者から、仕事に対する甘い姿勢について指摘され、ハッとしたことがありました。そこから、やるべきことに対して、自分なりのアプローチの仕方を徹底的に考えはじめた気がします。
中田
昔も今も仕事に夢中に取り組むキーエンスの風土は変わりませんね。でも、その上でより効率的に動くために考える深さは、私の入社時からさらに大きく進化していると感じています。