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「問い続けた先にある答え」に、夢中。

Work and People仕事と人

Interview

エンジニア職

根橋 結衣

「問い続けた先にある答え」 に、夢中。

私が夢中になっているのは、本質を突いた商品開発。商品仕様やアイデアの源泉となる「現場の声」を広く集め、「本当に今それで良いのか」という目線を織り交ぜながら突き詰めていく。それによりキーエンスにしかできない超付加価値を実現し、お客様の喜びにつなげます。

Yui Nehashi 根橋 結衣 商品開発グループ
入社6年目 (2022年6月取材当時)

業務内容

大学では化学を専攻し、研究に従事。入社後は製品に文字やバーコードなどを印字するレーザーマーカの開発に携わり、プログラミングを通してソフトウェア開発の基礎を学ぶ。その後、制御システム事業部に異動し、現在は工場の頭脳として製造ラインを統括するPLC (Programmable Logic Controller) のソフトウェア開発を担当。「商品開発に、より上流から関わりたい」という想いから、仕様検討に取組む。これまで生産ラインの稼働率と予知保全に関わる情報を可視化する商品の開発を経験してきた。

PERSONALITY

広い視野と対話力を活かしながら、
「自分が作った」と、
胸を張れる商品を届けたい。

就職活動を始めた当初は、化学系メーカを中心に選考を受けていましたが、徐々に中間材ではなく目に見える最終商品を開発したいと思うようになりました。そんなときに知ったのがキーエンスの存在です。BtoB事業を通して、自動車・電子デバイス・IT・食品・医薬品など幅広い業界に向けて自分が開発した商品を届けられる点に魅力を感じました。

大学院時代は、研究に打ち込むあまり視野が狭まらないよう、研究のアウトリーチ活動に力を入れ、異なる立場の方と積極的に交流をおこなっていました。選考が進むうち、お客様の声を広く深く拾い上げ、職種を超えて連携する風土を持ったキーエンスでなら、自分が培ってきた広い視野とコミュニケーション力を活かせるはずだ、と思うように。とはいえ化学畑出身の自分が商品開発で活躍できるのかな……?という不安があったのも事実です。化学系メーカから内定を頂いたときは、どうするべきか迷いました。そんな私の背中を押したのは、社内見学で目の当たりにしたキーエンスの開発メンバーの姿。それまでソロプレーで研究をおこなってきた私には、エンジニア同士が切磋琢磨し合い、一丸となって目標に突き進む姿がすごく新鮮で、かっこよく映ったんです。その経験が、入社の決め手になりました。

WORK

「お客様の声」を幅広く集め、
その本質を見極めることで、
「超」付加価値を実現していく。

入社時、ソフトウェアの知識はほぼ0の状態でしたが、先輩の指導に支えられてプログラミングのスキルはスムーズに身に付けられました。一方で、「どういうソフトを作るか」を決める仕様検討に関わり始めてからは、自信をもって自分の意見を言うことの難しさも痛感。仕様検討は自由度の高い仕事なので、担当者によって意見が異なることも多いのですが、そのなかで「私が考えるベストはこうです」と、意見を言い切らなければなりません。そのために取り組んだのが、既存商品の機能調査はもちろんのこと、さまざまな業界のお客様がどのように商品を使い、どんな要望をお持ちなのかといった「お客様の声」を広く集め、それを素材としてロジックを練り上げる作業。ただ、膨大な量のお客様の声を、ひとつに集約するのは非常に難しい仕事です。だからこそ私はまず、「求められている仕様はこうなんじゃないか?」という仮説を立ててから、お客様とコミュニケーションを取るようにしています。仮説が正しければ深掘りし、反していれば別の角度からまた声を集め直す。それを繰り返すことでパズルのピースが正しくはまるように、アウトプットすべき意見が見えてくるんです。キーエンスには開発担当者であってもお客様先を訪問して直接お話を聞けたり、マーケティンググループの方と机を並べて仕事をしたりできる環境があります。このように、さまざまな立場の方と意見を交換し、多角的にロジックを検証できる環境が整っていることが、仕様検討をおこなう上でとても役立っていますね。

ただし、関係者が納得する意見を出すだけでは、キーエンスの開発者として十分ではありません。既に多くのお客様にお使いいただいている商品を刷新して新商品を開発する際は特に、「本当に今それで良いのか」という疑問を繰り返し持つようにしています。長く愛されている商品の機能をそのまま踏襲するのではなく、世の中の変化に合わせた形に進化させていく。この姿勢がキーエンスにしかできない超付加価値を実現し、お客様の喜びにつながると考えています。

強みを活かして仕事に向き合えたのは、
その力を認めてくれる仲間がいるから。

「本当に今それで良いのか」という姿勢が大きな成果につながったのは、入社4年目。PLC分析ソフトの「顔」となる、グラフ表示の仕様検討を任されたときのことでした。この仕事で求められていたのは、それまでのグラフ機能を刷新し、情報を見やすく表示することで、直観的に操作できるようにすること。担当決めの際に、普段からチーム内の情報共有資料を、見やすく伝わりやすく工夫して作っていたことが評価され、「情報整理なら、根橋さんが一番」と指名してもらえたんです。それが本当に嬉しくて、この期待に絶対応えようと強く思いました。そこからは、さまざまな製造ラインのユースケースの検討を始め、世の中で使い易いとされているあらゆるソフトのグラフの仕様を研究して、仕様を固めていきました。開発が進むにつれ感じたのは、学生時代、何かに夢中になったときに覚えた「熱い血が体を流れる感覚」です。社会人になってからもこんな気持ちになれることを、すごくありがたいと感じました。長い準備期間を経て、商品が初めてリリースされたのは営業メンバー向けの勉強会でした。商品紹介動画に歓声が上がったり、「こういう商品が欲しかったんだ!」「開発してくれてありがとう」という言葉を掛けてくれる営業メンバーもいて、「本当に喜んでもらえるか」と問い続けた時間が、報われたように感じました。

仕様検討で良い結果を残せたのは、「根橋さんだからこそできると思う」と自分の強みを活かした仕事を任せてくれたリーダーがいたからこそ。キーエンスには、メンバーの強みをしっかりと把握し、最大限に活かしてくれるリーダーが揃っています。メンバーの話に耳を傾け、強みを引き出して良いチームを作っていく。そんな先輩方をロールモデルに、これからは開発だけでなくチームマネジメントも学んでいけたら、と思います。

「本当に今それで良いのか」。
問い続ける姿勢で、
本質的な答えを導き出す。